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2022/12/28

知っておきたいクリニックDXの最新トレンド

一般事業会社と同様に医療機関でも、業務を効率化するテクノロジーの活用が期待されています。最新トレンドをお伝えします。

1.医療機関のDX・IT化って?

日々先生方とお話しするなかで、ITツールを使って業務効率化を検討されている先生方も増えてきていると感じています。一方で、「どんなツールがあるのか分からない」「何から始めればよいのか分からない」というお声もよく聞きます。医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)は「少子高齢化による医療需要の増加」「医療従事者不足の加速」「人口の都市部への集中による地方との医療格差」などの課題を解決し、医療現場の業務を効率化できる1つの手段として推進する動きが高まっています。
今回は、医療機関のDX・IT化にはどのようなものがあるか、最新情報を交えながらご説明いたします。


2.医療機関のDX・IT化には何がある?

電子カルテ

他の医療従事者へ、ネットワークを通じて即時にカルテを共有したり、過去データを検索できるようにしたりすることが可能です。
振り返りを容易にしたり、音声入力を活用したりするなど、業務効率化を図ることができます。

医療情報ネットワークの構築

オンライン資格確認や電子処方箋が該当します。オンライン資格確認については2023年4月から義務化になり、療養担当規則にも規定されることが先日発表されました。未導入の場合は、保険医療機関の指定取消事由にあたるとされていますので、注意が必要です。

データのクラウド化

医療データが施設内のサーバーのみにある場合、災害等によりデータを失う恐れがあります。クラウド上にデータを保存することでデータ損失のリスク回避につながります。

高血圧症向け治療スマホアプリ

内科系(糖尿病内科、循環器内科、一般内科)の先生に特に知っておいていただきたいのが高血圧症向け治療用スマホアプリ「CureAppHT高血圧治療補助アプリ」です。これは患者が、家庭用血圧計の値をアプリに記録し、生活習慣や行動に関する内容を入力することで、医師が記録を確認して指導、高血圧症の改善に生かすものです。9月1日より6ヶ月間の利用プログラムが保険適用されており、治療用アプリの保険適用は、ニコチン依存症の治療用アプリに続く2例目となります。保険点数は初再診料の他、月1回に限り830点を算定し、治療開始時は別途140点を算定します。

同アプリの導入に際して、導入費や維持費は必要なく、患者の利用状況に応じて請求される形となっています。医療のデジタル化におけるデジタルセラピューティクス(DTx)はますます注目を集めています。

AI問診ユビー

患者が入力した情報が電子カルテに自動反映される他、AIが回答内容に応じた参考病名を表示する仕組みです。スムーズな検査や診療につながり、紙問診票からのデータ入力
の手間も省けます。

LINEWORKS

在宅医療や訪問看護での外出などのコミュニケーションを容易にしたり、現場の状況を共有したりすることで、適切な対応を可能にし、患者にかかわる情報を共有する連絡ツー
ルとして活用することができます。


3.まとめ

ここまで多くのITツールをご紹介いたしました。IT技術の発達で、オンライン診療の活用による遠隔地の患者の対応やVR機器とネットワークを活用した手術状況のリアルタイム共有による教育への活用など、医療の現場においてもさまざまな場面で新たな取り組みができるようになってきています。中には、IT導入補助金の対象となっているものもありますので、自院の環境に合った設備については積極的な導入を検討していくと良いでしょう。



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