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2022/10/13

クリニックM&Aの成功事例(内科・小児科)

1.はじめに

後継者不足等の理由から一般業と同じようにクリニックでもM&Aの動きが加速しています。北部九州のクリニックで、早目にご相談いただいたことが功を奏した事例がありますのでご紹介いたします。


2.案件の概要

譲渡側:地方のクリニックを引き継いでほしい

譲渡者:Tクリニック(医療法人)
所在地:九州北部の地方都市
診療科:内科・小児科
売上高:約1億2千万円
不動産:個人所有(1階クリニック、2階自宅)

院長のお子さんは医業とは別の道に進まれたため、Tクリニックには後継者がいませんでした。訪問診療も行っているTクリニックでは、昼夜問わずの対応が必要なため、院長は年齢を重ねるにつれ体力的な不安を感じており「早めに後継者探しをしたい」と弊社にご相談いただきました。
また、クリニックの土地建物の不動産活用についても、クリニックの承継以外の選択肢が他に思いつかないため、その点でも悩まれていました。

譲受側:新規開業か譲受開業か

譲受者:S医師
勤務地:福岡県
事業内容:勤務医(大学医局)

S医師は、大学病院に勤務する開業希望の医師です。新規開業を検討していましたが、開業後の集患やスタッフの獲得に不安を感じていました。
開業場所に拘りはないものの、人気エリアの福岡市近郊であれば同じ診療科の競合が多く存在しますし、地方だと地元の患者さんに受け入れてもらえるか、スタッフを一から集められるかも分からない、と開業の決断が出来ずに悩んでいました。

本件におけるハードルは次のような点です。
・地方都市であり、開業希望医師の多いエリアではなかったこと
・内科に加えて小児科もあること
・自宅とクリニックが一体型のため、不動産を分けて売買できないこと
・クリニックの土地建物が、賃貸ではなく売買希望のため売買金額が大きくなること



3.買い手医師はなぜ決断?

新規開業で決断できずにいたときに、弊社からTクリニックの承継を打診され、その時初めて承継開業という選択肢を認識されました。
Tクリニックは地方のクリニックではあるものの、売上・利益がしっかり出ており、不動産や営業権を含めた売買金額も経営状況の実績から考えると無理なく返済できることから、これまで新規開業を検討される際に頭を悩ませていた将来の経営に対する不安を感じることも少なく、承継開業の方が受け入れやすいと感じられたようです。また、地域の患者さんと密に接することができる訪問診療を行っていること、住環境が良く家族の理解を得られたことも、Tクリニックの承継を決断する決め手になったようです。


4.成功のポイントは早目の相談

今回、Tクリニックの院長とS医師をお引き合わせするまでには、1年半の時間がかかりました。また、S医師は医局勤めであったため、譲受が決まった後もすぐには退職できず、承継が完了するまでには2年3ヶ月の歳月がかかりました。
Tクリニックの院長は、地方のクリニックであるため後継者はすぐには見つからないだろうと考えており、数年は余裕をもって働ける体力があるうちに、と早めにご相談に来られました。そのおかげで時間をかけて後継者を探すことができ、無事成約できた事例となりました。

クリニックの継承は早目の行動が非常に重要です。ご相談・お困りごとがありましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。

▼九州のクリニックM&A案件はこちらから
https://clinic-ma-kyushu.com/
▼クリニック承継開業まるわかりページはこちらから
https://www.upp-medical.com/column/manda/164/



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