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2023/10/20

医療機関のIT顧問とは?

1.はじめに

小規模な医療機関(クリニック)には、通常ITやシステムに関する専任者がいないことがほとんどです。しかし昨今は様々なもののデジタル化が進んでおり、業務効率化や患者さんへのサービス拡充のため、ITを活用するシーンが日増しに多くなってきています。そのような時に活用できる医療機関のIT顧問についてお伝えいたします。

 

2.医療機関でよくあるIT関連の課題

医療機関で良く起こる課題には以下のようなものがあります。

システムの選定と導入

最新の医療情報システムや予約システムの選定、院内のハードウェア導入は専門知識が必要なのに、院長は日々の診療で時間もとれず業者から言われたままに導入が進み、最適解なのかわからない。もし誤ったシステムの選定をすると、業務効率の低下をもたらしたり後で困る可能性も高まります。

セキュリティの問題

患者さんの個人情報や医療情報の管理は非常に重要です。適切な情報セキュリティ対策が不可欠ですが、どのような対策をすれば良いのかの判断が難しく、どこまでやれば一般的な対策が打てているかすらわからないという声も多いです。

ハードウェア・ソフトウェアのトラブル

医療機器や情報端末のトラブルは、業務が滞ったり、患者さんへのサービスに大きな影響を及ぼす可能性があります。ITに疎いスタッフの方が対応することでなかなか解決しないことも多いです。

業務の効率化や患者サービスの拡充の遅れ

医療現場でのITの活用は業務の効率化や患者サービスの向上に繋がります。しかし、ドクターは日々の診療で忙しいこともあり、スタッフの方だけでは導入・運用のハードルが高く、取り組みが遅れがちです。そうなると他院に比べて不便な医院と思われたり、働いているスタッフも疲弊して人材確保という意味でもよくありません。

 

3.院内のITに関する課題への対処パターン

上記のよう課題が起きた時にはどのようにすればよいのでしょうか。対処方法は大きく2つの方法が考えられます。

内部スタッフの育成

医院で実際に働くスタッフの方の中から、ITに関する担当を選任し、その方に自己学習してもらったり教育を受けていただくことで、医院内部で問題解決の能力を高める方法。これにより、基本的なトラブルへの対応や日常的な運用がスムーズになります。若いスタッフの方の中には、ITに明るい人材もだんだんと多くなってきているので、そういう方がいればリーダーに抜擢するのもよいでしょう。

外部専門家の活用

専門知識や技術を持った外部のIT専門家やコンサルタントと連携し、複雑な問題や導入、運用の最適化をサポートしてもらう方法。


 

4.クリニックのIT顧問とは?

IT顧問は、上記で言うところの「外部専門家の活用」に当てはまります。

どんなことをしてくれるのかについてですが、IT顧問は医療機関が直面するITの課題や問題を解決するための様々なサービスを提供します。具体的には、新しいシステムの導入提案、既存システムの改善提案、医院で利用するハードウェアやソフトウェアに関するトラブル時の迅速なサポート、セキュリティ対策のアドバイスなど、業務効率化のためにITを活用する際のアドバイス、業者とのやりとりの際に専門的な知識が必要な場合の橋渡し的な役割など幅広くサポートします。

 

5.料金について

料金は契約形態によって変わってきますがよくあるパターンをいくつかご紹介したいと思います。

定期顧問契約(リテーナーベース)

これが最も一般的な契約形態です。
相談回数や対応時間については一定の目安が書かれてあることが多いですが、その範囲内であれば顧問契約を結んでいる税理士に相談する感覚で、必要なときに電話やメールでいつでも相談できるスタイルです。月々最低一度医院に訪問するという契約になっていることも多いです。チャージ単価はコンサルタントによって様々だと思いますが、目安としては1時間あたり1万円~2万円程度あたりが相場ではないでしょうか。したがって、相談や対応の目安時間が月に5時間程度までで5万円~10万円(交通費別)というような契約になっていることが多いでしょう。スポットで依頼するときよりも割安にしてあることが一般的だと思います。

スポット契約(プロジェクトベース)

ある決まったプロジェクトを遂行するときだけスポット的に支援してもらう契約形態です。
例えば、「予約システムを導入する」というプロジェクトがあったときに、そのプロジェクトを進めるときだけ支援してもらうイメージです。はじめにプロジェクトの計画を立て、何ヶ月間で終わらせるという目標を立て、そのプロジェクトの支援費用として見積もり額が提示されるという具合です。1人のコンサルタントだけが対応せずに、補助のコンサルタントもプロジェクトに加わったりすることもあるので、金額はケースバイケースですが、基本的にはコンサルタントが何人何時間動いたかというのをベースに見積り金額は決まることになると思います。

 

6.まとめ

医療機関のデジタル化は近年急速に加速しており、それに伴いITの活用に関する課題も増加しています。しかし院長をはじめスタッフの方々は、日々の診療もありますので、ITを活用を進めていくための時間を割く余裕がないところが多いです。また、専門的な知識や技術を常にキャッチアップしていくのも難しいのが実状です。クリニックのIT顧問は、このような課題を専門的にサポートすることで、医療機関の業務効率化や患者サービスの向上を実現するための強力なパートナーとなり得ます。

いかがでしたでしょうか。
専門のスタッフを常駐させるコストを抑えながら、最適なIT環境を実現するため、IT顧問を依頼する医療機関が増えてきています。
アップパートナーズグループ・SOTコンサルティングでも、医療機関でのIT顧問もしておりますので、少しでも気になる方はお気軽にご相談ください。
▼SOTコンサルティング
https://sot.upp.or.jp/it/

 


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