記帳作業のクラウド化、クラウド会計ソフトについて考える

1.はじめに
近年、AI技術の進化とともにクラウド会計ソフトの普及が加速しています。インターネットに接続すれば、場所を問わず会計データを確認できるのが大きな特長です。ネットバンキング同様、スマホやPCからの閲覧・管理が可能になっています。
2.クラウド化のメリットは記帳準備の省略化
先生たちにとってのクラウド化の最大のメリットは記帳準備そのものを省力化できることです。
従来のように、通帳コピーを郵送したりCSVデータをメール添付する必要はありません。クラウド会計では、2〜3ヶ月に一度「銀行データ連携」ボタンを押すだけで記帳作業が大幅に効率化されます。
日計表もアプリと連携可能で、現金領収書はスマホ撮影だけで反映されます。クレジットカード明細も自動で取り込まれ、手間がほぼゼロに。スマホ閲覧できるだけでなく、記帳準備そのものを省力化できる点が最大の利点です。
3.セキュリティは大丈夫?
freeeやマネーフォワードといった主要ソフトは、常に機能改善が行われており、セキュリティ体制も堅牢です。データはクラウド上に保管され、端末紛失や故障時も安全。上場企業が管理するセキュリティ基盤は、個人PCやローカルサーバーよりも高水準といえます。
3.クラウド給与計算ソフトもおすすめ
合わせておすすめしたいのがクラウド給与計算ソフトです。先生が自身で勤怠管理、給与計算を行っている場合はもちろんですが、労務士に委託している場合でもクラウド給与計算ソフトを使ってもらうことをお勧めします。勤怠管理はスマホをかざすだけで完了し、給与明細はWEBで出力することができます。スタッフはスマホで給与明細や源泉徴収票をダウンロードすることができ、有給残高・勤怠データも自身でタイムリーに把握できるので従業員満足度が向上します。
4.年末調整の効率化
年末調整もクラウド化で大幅に効率化できます。紙の配布・回収・催促といった煩雑な作業が不要になり、スマホ操作だけで完結。扶養控除の改正など年々複雑化する中、コスト削減とミス防止の観点からも有効です。
5.何から始めたらいいの?導入のすすめ
まずは使ってみることかと思います。弊社のクライアント様につきまして記帳代行をご依頼いただいている場合には、freee会計又はマネーフォワードクラウド会計を無料でご利用いただけます。Freee又はマネーフォワードから試してみるのがお勧めです。給与については有料プランになりますが、操作性が優れていることもありマネーフォワードクラウド給与のご利用が多いです。
次のステップとして電子帳簿保存法への対応がありますが、こちらはシステム変更が大変なので慎重に検討する必要があります(こちらはまた別に機会にご紹介いたします)。まずは会計と給与からクラウドソフトに触れてみる、試してみることをお勧めします。ご関心のある方は税理士法人アップパートナーズまでお気軽にご相談下さい。
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