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2023/04/26

ChatGPTなどの生成系AIを使う場合の注意点

1.はじめに

医療機関の経営者の多くは、医師会や歯科医師会などに所属されいて、地域の重役を担っている方も少なくありません。毎日の診療で非常に多忙でありながら、所属する団体や組織のための様々な資料や書類も作成する必要があり、できればそのようなタスクを効率化したいと思われる方も少なくないのではないでしょうか。
そんな中、最近はChatGPTを活用して時間の短縮や効率化を図っている先生方も少しずつ増えてきている気がします。ただし、AIに文章を作成してもらう際には注意点があります。本記事では、ChatGPTなどの生成系AIを業務上で使う場合の注意点や安全な活用方法について解説します。


2.ChatGPTの基本機能とメリット

ChatGPTの概要

ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルであり、文章の作成や編集などを行うAI技術です。この技術を活用することで、人間が行う文章作成の労力を大幅に軽減できるメリットがあります。最近ではニュースでも度々報じられているのでかなり多くの方がすでに利用されているかと思いますので詳細は割愛します。

時間の短縮とコスト削減

ChatGPTを使って文章の作成を行うことで、自身が行う場合よりも書類作成にかかる時間が短時間で済み、手間の削減につながります。文章や書類を作成するという時に、最もパワーが必要なのがゼロから作り上げる瞬間ではないでしょうか。全体的な構成をどうしようかとか、出だしをどうしようかとか、形のない部分から生み出すのは大変な作業です。

したがって、使い方としてオススメするのは、まずAIに大まかに「こういう文章や書類を作成したい」ということでたたき台を作成してもらって、そのたたき台をベースに自身が修正・加筆を行うというやり方です。書類作成におけるかなりのストレスが減ると思います。

ただしAIへの指示はできるだけ詳しく説明的に書いてあげたほうが、出てくるたたき台の質もあがります。AIへの入力分を「プロンプト」と言いますが、プロンプトの書き方次第でAIのアウトプットは変わりますから、興味のある方は「ChatGPT プロンプト」などで検索してみてください。

文書の質向上

ChatGPTは、大量のテキストデータを元に学習しているため、適切な言い回しや表現を生成することができます。もしAIが作った文章の言い回しや表現が気にくわない場合も、それについて指摘した上で自分が希望することを伝えて書き換えてもらうことでどんどん向上していきます。ChatGPTは無料でも使えます(GPT-3.5)が、月額20ドルの有料プランに加入すると「GPT-4」というさらに高性能のAIが利用できるようになり、大幅に文章の質が向上します。(2023年4月現在)
 


3.ChatGPTを使う際の注意点

AIが作り出す文章には誤りが含まれる可能性があります

ChatGPTは高性能なAIですが、必ずしも正確な文章を生成するわけではありません。特に医療に関する文章は誤った情報や適切でない表現があると問題になることも多いと思いますので、決してそのまま使用せず、内容を十分に確認し、適切な編集を行うことが重要です。

個人情報や機密情報の取り扱い

ChatGPTは、無料プランでも有料プランでも、入力されたデータがAIの学習データとして利用する可能性があります。そのため、患者さんの個人情報はもちろん、機密性の高い情報は絶対に入力しないということが重要です。ただし、2023年4月現在、ChatGPTのAPIを利用した場合は、入力されたデータを学習データに使うことはないという規約になっています。APIを活用して機密情報なども入力して良いと謳う法人向けサービス等もありますので、どうしても必要であればそれらを利用するということも検討できますが、その場合、その法人向けサービスを開発している会社には入力データが渡ることもありますので、運営会社が信用できるかどうかは注意深く判断する必要があります。判断できない場合は、基本的には個人情報は入れないというのを守っていたほうが無難でしょう。

著作権やライセンスに関する注意点

ChatGPT以外にも生成系AIと言われるものはあります。例えば、画像を生成するMidjourneyやStableDiffusionなども有名です。これらを使って生成された画像を商用利用する際は、その時点での利用規約をよく読んでライセンス違反になっていないかを確認する必要があります。使うサービスや、課金状況によって使用してよい場合と使用できない場合があります。


4.まとめ

ChatGPTは、医療機関の経営者にとっても、資料や書類の作成において大変便利なツールです。しかし、その利用には注意点が伴います。AIが生成したものに誤りがないかの確認や、個人情報・機密情報の取り扱い、著作権やライセンス問題に十分注意し、適切に利用することが重要です。

安全かつ効果的に活用すれば、業務の効率化やコスト削減に大きく貢献できるのは間違いありません。経営者自身がそれらを理解することはもちろんのこと、医院のスタッフ全員が利用時の恩恵やリスク、注意点を伝えて、適切に活用していくようにしましょう。



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